依頼主は山梨県の甲府市在住です。夏暑い日ですと40℃近くなってしまう、日本の中でもかなり暑い都市です。

窓を開けても暑い、ウィンドウから差し込む日射も強い、とても夏は乗れたものではありませんでした。

「夏でもハチロクに乗りたい」という気持ちから、今回エアコンの修理を決意しました！

AE86のエアコン修理にかかった金額

今回修理にかかった金額、不備が見つかった箇所は以下の通りです。

エアコン修理にかかった総額

合計金額は147,060円でした！

ちなみに、車ごとに作業内容が変わること・旧車でパーツ代も不安定ですので、皆さんのハチロクがこの金額でできる保証はないとのことでした。ご了承ください。

今回修理した箇所

私のAE86にはエアコンが付いていますが、全くもって冷風は出てきませんでした。古い車ということもあり、エアコンガスもR12という現在流通が禁止されているフロンガスです。長く乗ることを考えて、レトロフィット (R12からR134aにする) も念頭に置いて相談をしました。

結果、故障の原因は

• ガスが入っていなかった

• コンプレッサーからオイル漏れがあった

でした。各部品の汚れも相当酷かったこともあり、今回は

• レトロフィット

• コンプレッサー・レシーバータンク交換

• 各種Oリング等交換

• コンデンサ・エアコンユニット清掃

を実施してもらい、無事にエアコンが使えるようになりました。

今回エアコン修理をしたAE86はどのような車？

今回、エアコンを修理したAE86は4代目スプリンタートレノ/カローラレビンの型式のことを指します。通称「ハチロク」と呼ばれ、頭文字Dの主人公、藤原拓海が乗っていることで知られています。
1983年に発売が開始されたモデルですが、今でも根強い人気を誇っています。その理由は以下の通りです。

• ボディサイズが小さく軽量なFRであること
• 名機と呼ばれる1.6L NAの4A-GEU エンジンを搭載していること
• ドリキン土屋圭市さんの活躍や頭文字Dへの登場により、知名度が高いこと

中古車市場から考えても信じられない値段が付いていることもあります。

私が乗っているAE86について

私の乗っているAE86は1984年式の2ドアトレノです。ハチロクというと3ドアを想像される方が多いかもしれませんが、実は2ドアの設定もありました。合わせてGTという廉価グレードなので、リアブレーキがドラムだったり、アナログメーターだったりといった特徴があります。
気に入っている点としてはフロントフェイスです。ボディカラーが白、リトラカバーが黒なので真正面から見るとなんだか眠たそうな顔をしています。合わせて年代の車らしく、ワタナベのホイールを履いているところもお気に入りポイントです。
乗ってみると分かりますが、非力な車です。公道で法律を遵守して走る上ではこの非力さがちょうど良く、軽量ボディも相まって回して楽しむ車だと思います。
レスポンス良くタコメーターが回ると同時に、聞こえてくるエンジン音が本当に気持ち良いです。ハチロクは非力で気持ちの良い車と考えています。
一方で、現代の車から見ると不便なところもあります。本当に大変なことが今回修理を依頼した「エアコン」です。最初に紹介をしているように私の住んでいる山梨県甲府市は、40℃を超える日本でも有数の「暑い街」です。
とてもエアコンなしで車に乗ることなんてできないくらい車内温度が上がってしまうので、今回は修理を依頼することにしました。

今回AE86のエアコン修理を依頼した自動車整備工場

今回エアコン修理を依頼したのは、山梨県甲府市内の窪川自動車整備工場さんです。
工場長の窪川さんは一級整備士で、車のプロです。国産車・輸入車、新車・旧車問わず対応可能であること、エアコンの修理等を得意とされていることを知ってお願いすることを決めました。

工場の印象

先程記載した通り、窪川さんは一級整備士の資格を持っており、現在は三代目だそうです。人当たりが非常に良く、見積もりに変更が出そうなときは作業前に必ず連絡を下さる上、なぜこの作業を実施した方が良いかを納得するまで説明してくださります。
車のプロと私では知識の差が大きいため、「本当にこの作業は必要なのか」「本当にこの見積もりは妥当なのか」など、不安になることも多いと思いますが、窪川さんは真摯に、正直にすべて説明して下さるので安心してお願いすることができます。
今回も、レトロフィットをするべきかどうか、レトロフィットする場合/しない場合それぞれの見積を頂いた上、こまめにやりとりをしながら納車まで進むという納得感のある依頼となりました。
窪川さんは三代目ということもあり、非常に歴史の長い工場です。創業が1949年ということで、既に70年以上の整備実績を誇ります。甲府の中心に位置しているため、アクセスも良好。歴史を感じるインダストリアルな雰囲気で、非常にかっこいい工場です。

今回AE86のエアコン修理のまとめ

今回は愛車であるAE86のエアコン修理をした金額などをまとめさせていただきました。
R12からR134aにレトロフィットをしたことにより、以後ガスを補充する際もR134aを使用することができるため、環境にも優しく経済的です。
エアコンの効きも、もちろん最近の車ほどではありませんがバッチリ冷えるようになりました。
実は今回、エアコンの修理と同時にこのような作業もお願いしました。

• オーディオ・スピーカーの取付
• ドアハンドルの交換
• ワイパーの間欠機能が使えない問題の修理

この中でも、ワイパーの間欠機能修理には窪川さんの高い技術力を感じました。間欠機能が使えない原因がスイッチだったそうですが、この部品の供給は既に止まっております。
中古の部品を探すか、諦めるかの二択になると思いましたが、スイッチ自体をバラし、故障の原因となる電子部品を突き止め、互換性のある部品を見つけてもらった上で交換してもらえました。
さらに、互換性のある部品のサイズが元々の部品よりも少しだけ大きかったため、スイッチの外装をこの部品分だけ切り取ることでピッタリ収めてもらいました。この技術力には驚かされました。
間欠が使えるようになったことで、小雨の日でも快適なドライブが可能になりました！
↓互換性のあった部品

↓切り取ってピッタリ収めた状態