サーモスタットとは?故障していると暖房が効かない?!
最終更新日: 2023年1月10日
- 株式会社メンテモ CCO / Webアナリスト
- 冨樫 海斗
1997年生まれ。北里大学海洋生命科学部を卒業後、大手小売店にて店舗運営に従事。2021年に株式会社メンテモに入社。CCO (最高顧客責任者) に就任。メンテモのウェブマーケティングから加盟店獲得、お客様対応まで取り仕切る。4台の愛車を元に、様々なユーザーニーズを探り続ける。愛車はダルマセリカ(1977年式)、アウトランダー、サンバー、ワゴンR。
車の心臓とも呼ばれるエンジン。
様々なパーツの中でも一番重要かつ、これが無いと走ることが出来ません。
そんなエンジンも動かし続けていると段々と熱くなってしまいます。
ボンネット越しにでさえその熱を感じることが出来ますね。
アツアツのエンジンを支える、影の名脇役が今回ご説明するサーモスタットです!
ざっくりとまとめると......
- サーモスタットはエンジンの【温度調整】をするパーツ
- 温度によって暖気と冷却を使い分ける
- 中にはパラフィンワックスと呼ばれる蝋が入ってる
- サーモスタットが故障するとオーバーヒートになることも
- エアコンの暖房が効かない時はサーモスタットの故障かも!
- 自分で修理するのは大変...
- 安全に修理したいなら【ディーラー】へ
- お安く修理をするなら【自動車修理工場】がオススメ!
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お願いできる店舗をお探しならサーモスタットとは?仕組みや役割は?
ここではサーモスタットの仕組みや役割についてご紹介させて頂きます。
現代のエンジンの主流である【水冷エンジン】に搭載されており、エンジンを冷ますだけでなく、寒い車内を温めてくれる暖房にも関わっていたりする大事なパーツなんです。
しっかり理解して快適なカーライフを過ごしましょう!
サーモスタットって何?
サーモスタットとは一言で言うと【温度調節機】です。
サーモスタットが直接エンジンの温度を調節するのでは無く、サーモスタットはエンジンを冷やすための冷却水の量を調節しています。
エンジン内の冷却水の量を調節することにより、エンジンを冷ますだけでなく、温めることも可能なパーツなんです!
サーモスタットの役割は?
サーモスタットは温度調節機と紹介しましたが、大きく分けて二つ役割があります。
その役割とは、【エンジンを温めること】と【エンジンを冷ますこと】です。
エンジンを温める
エンジンが動き出した直後は、まだエンジン内も冷え切っており、温めないと十分に稼働することが出来ません。
夏場なら外気によって温められますが、冬の場合を想像してみてください。
キンキンに冷えた車内の中ですら凍えそうな有り様なのにそれと同等以上にエンジンも冷え切っているんです。
そのためエンジンを温める必要があり、温めることを暖気と呼びます。
エンジンの暖気が完了したら、次の役割が動き出します。
エンジンを冷ます
エンジンの暖気も完了し、アツアツのエンジンになったら、今度は冷まさないといけません。
熱を持ちすぎると、エンジンの回転数が安定しなくなったり、エンジンが止まる、掛からなくなるなどの不具合が発生します。
更に熱を持つとオーバーヒートと呼ばれるエンジンが異常加熱された状態になってしまい、エンジンが動かなくなってしまいます。
こういった状態にならない為に、サーモスタットが稼働し、エンジンを冷ましてくれます。
エンジンがかかりにくくて困っている…という方は、以下の記事で原因や対処法を詳しくご説明しています。
あわせてご覧ください!
合わせて読みたい
サーモスタットの仕組み
お次に、サーモスタットの仕組みについて紹介します。
先ほども申し上げた通りにサーモスタットはエンジンを冷やすための冷却水の量を調節しています。
そんなサーモスタットはどうやって暖気と冷却を見分けているのでしょうか?
答えはサーモスタットの原理にあります。
サーモスタットの原理
サーモスタットは金属を利用したもの、電気を利用したもの、蝋を利用したもの、の3種類があります。
自動車用のサーモスタットには蝋を利用したものが多く利用されています。
自動車用の多くのサーモスタット内にはパラフィンワックスと呼ばれる【蝋】と同じ成分の物体が入っており、この蝋は温度が低いほど体積が大きく、温度が高いほど体積は小さくなります。
その為エンジンを温めたい時、言い換えると温度が低い時は体積が大きいため冷却水を通さず効率的に暖気することができ、エンジンを冷ましたいとき、こちらも言い換えると温度が高い時は体積が小さくなるため、冷却水を効果的に通すことが出来ます。
サーモスタットの仕組み
サーモスタットの原理がわかったところでお次に仕組みについて紹介していきます。
サーモスタットは説明しました通り【温度】によって暖気と冷却を使い分けています。
ここでエンジンとサーモスタット、及び冷却水がどういった流れで動いてるかを紹介させて頂きます。
冷却水はエンジン回りをパイプとウォーターポンプによって制御されており、エンジンが始動するとシリンダーやシリンダーヘッド内部を冷却水が通ります。
そうしてエンジン内を冷却水が循環します。
温まってしまった冷却水を冷やす為にはラジエターという装置を経由する必要があります。
必要な温度まで暖気するまではこのラジエターを通った冷却水がエンジン内に流れないようにサーモスタットが留め、その間冷却水はバイパスと呼ばれるラジエターを経由しないルートでエンジンまでを循環します。
その為十分に効率よく暖気をすることが出来ます。
そうして必要な温度(大体75℃前後)まで暖気が完了すると、サーモスタットの弁が開きラジエター内を通った冷却水がエンジンに流れます。
ラジエター内を通った冷却水のみを循環させるコトで効率良くエンジンを冷却することが出来ます。
サーモスタットが開弁している内はバイパスに冷却液が流れ込まないように閉じられます。
エンジン内を通るためにパイプとウォーターポンプによって制御され温まった冷却水はラジエターを通り再度冷却されます。
これを繰り返しエンジンの温度を一定に保ちます。
車などについている水温計はこの冷却水の温度を指し示します。
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お願いできる店舗をお探しならサーモスタットが故障するとどうなるの?交換のタイミングはいつ?
さてこれまでサーモスタットに対して説明をさせて頂きましたが、そんなサーモスタットが故障してしまうと一体どうなってしまうのか?
交換のタイミングなどについて紹介させて頂きます。
故障が疑われる症状は?
故障が疑われる症状は主に3つに分けられます。
エンジンがオーバーヒート起こす時
エンジンが暖まりすぎるとオーバーヒートと呼ばれるエンジンが異常加熱された状態になってしまいます。
オーバーヒートの状態が続くと、車の性能が落ちる他、エンジンブローと呼ばれるエンジン自体が壊れてしまうこともあります。
サーモスタットが閉まったままの状態(開かない状態)になってしまうと、冷却水が十分に循環せず、エンジン内部が以上に高温になってしまいます。
その為、エンジンがオーバーヒートをする場合は、サーモスタットの故障が疑われるのです。
エンジンがオーバークールを起こす時
先ほどとは真逆に、エンジンは冷えすぎていてもダメなんです。
こちらの、エンジンが冷却されすぎた状態はオーバークールと呼ばれ、サーモスタットの故障や冬場の寒波によって引き起こされてしまいます。
サーモスタットが開いたままの状態(閉じない状態)になるとエンジンが冷却され続けるため、十分に暖気が完了せず、オーバークールになってしまいます。
エンジンがオーバークールになるとガソリンが正しく燃焼されないため、
- エンジン本来のパワーが出せなくなる
- エンジン内部のピストンが正常に動作しなくなる為、オイルの寿命が低下したり、エンジン内部が汚損される
- 燃費が非常に悪くなる
- カーエアコンの暖房が効きにくくなる
といった影響が現れます。
ご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、カーエアコンの暖房は先ほど登場した冷却水の排熱を利用して車内に暖かい空気を送り込みます。
その為、カーエアコンの暖房の効きが悪かったり、上記の諸症状が起こる場合は、オーバークールを起こしている可能性が高く、サーモスサットの故障が疑われます。
他の事象が起因して上記の問題が発生する場合もあるので、一度お店で点検をしてもらうことがオススメです。
エアコンに関してのお悩みがある場合は、こちらの記事にも解説がありますので気になる場合はチェックをしてみて下さい!
水温計が異常を指し示す時
- 水温計の針がずっと高温を指す
- 水温計が正常な値を指さない
- 水温計の異常ランプが点灯している
このような症状が起こる場合はサーモスタットの故障が疑われます。
このままにするとエンジンがオーバーヒートしてしまう原因になることも...
しかし、冷却水が不足していることが原因の場合もあるため、冷却水の残量が適正かどうかも確認してみましょう。
寿命や交換時期は?
どんな物でも、大事に使用していてもいつかは寿命が来てしまいます。
それはサーモスタットも同じで、正しい交換時期を守らないと、エンジンに悪影響を与える場合もあります。
具体的な交換時期が明確に決まっている訳ではありませんが、
- 使用してから10年経過した場合
- 10万キロ程度走行した場合
- タイミングベルトを交換した時
などがオススメの交換時期になっています。
しかし、車の運転状況や、サーモスタットの種類によっても交換時期は異なりますので、心配な場合はお近くのお店で点検を受けてみて下さい。
自分で交換できる?
サーモスタットが故障してしまったら、修理をしなくてはいけません。
殆どの場合は近くの修理店にて依頼をすることになると思います。
なぜならサーモスタットを自分で修理するにはいくつか問題点があり、
- 足りないパーツの注文
- 未所持の工具の用意
- 複雑な修理工程
- ミスをしてしまうと他のパーツにも被害が出ることも...
等といった難点があります。
自動車修理に対する知識が十分に有れば問題は少なくなりますが、一般の方には自分で修理する事はあまりオススメ出来ません...
その為、サーモスタットの修理交換はお近くの【自動車修理工場】にお任せするのが良いでしょう!
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お願いできる店舗をお探しならサーモスタットの交換費用は?おすすめの業者も合わせてご紹介!
自分で修理をすることが難しいサーモスタットですが、お店に頼むとなるとどのくらい費用が必要なのか?どこで修理を頼むのが良いのか?等のことをご紹介します。
しっかり修理をして、安全に快適なドライブを楽しみましょう!
サーモスタットの交換費用は?
サーモスタットを交換するとなると、他にも交換しなければならないパーツがあります。
サーモスタット単体だと2,000〜3,000円に収まります。
しかし、パッキンや冷却水なども交換が必要になる場合が多いです。
パッキンなどは500円以内で収まりますが、冷却水はサーモスタット本体同様2,000〜3,000円程掛かってしまいます。
工賃なども合わせると費用の平均は12,000円程度になります。
サービスが充実した【ディーラー】
車を購入した時からお世話になれるディーラーで修理を依頼することが出来ます。
ディーラーでの修理は正規品のパーツを用いたり、丁寧に作業を行うため安心です。
しかし重要度の低い箇所も安全のために修理をする場合もあり、他と比較すると少し割高になってしまうかもしれません。
サーモスタット交換時にクーラント液を抜き、再度補充するため、更に費用が嵩んでしまいます。
【カー用品店】では交換できないかも......
国道沿いなどにあるカー用品店ではサーモスタット交換を行なってくれるお店と行なっていないお店があるようです。
サーモスタットのみの販売は行なっているケースがほとんどですが、交換まで行なってくれるかはお店によって違うことがあります。
もし不安でしたらお店を訪問する前に電話などで問い合わせしたり、クチコミや実績などの確認をすることをオススメします!
安くて技術もあるので安心!【自動車修理工場】がおすすめ!
実はサーモスタットの交換は自動車修理工場に依頼をするのがオススメです!
他のお店よりもリーズナブルに依頼できる場合もあり、技術もディーラー並みのところもあります。
自動車修理工場を見かけたことはあるけど、本当に大丈夫なの?
とお思いの方、大丈夫です!
国から認定を受けた優良工場のみを取り扱う【メンテモ】なら安心して任せられる高い技術を持った自動車修理工場を簡単に探すことが出来ます!
お見積もりからご予約までWEBのみで出来るので安心!
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お願いできる店舗をお探しなら【まとめ】サーモスタットの交換は【自動車修理工場】に依頼しよう!
今回はサーモスタットの役割や、故障時の注意などについて説明させて頂きました!
自分での修理はあまりオススメをしませんが、修理を頼む場合は【自動車修理工場】に頼むのがオススメです!
サーモスタットはエンジンを支える大事なパーツなので、きちんと整備して愛車と快適なカーライフを送りましょう!
【まとめ】
- サーモスタットは【エンジンの温度調節】をしてくれる!
- 温度によって暖気と冷却を使い分ける
- サーモスタットが故障するとオーバーヒートになることも!
- 暖房の効きが悪い時はサーモスタットが原因かも!
- 自分で修理をするのはとても大変!
- サーモスタットの修理は【自動車修理工場】がオススメ!
- 良い工場は【メンテモ】で簡単に見つけられる!
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